日本初グランピングリゾート「星のや富士」完全リポート

September 28, 2015 By Glmap編集部
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10月30日、富士山の裾野にある河口湖を臨む丘陵地に日本初のグランピング・リゾート「星のや富士」が開業。
日本に新しいリゾートライフを提案し続ける「星のや」が7年の歳月をかけて構想し創り上げたこの施設。「グランピングはラグジュアリーでなくてはならない」という星野佳路代表の想いの結晶でもある。
さて、そこではどのようなグランピング・ライフを体験することができるのか?本誌ではどこよりも早く、その全容を完全取材した。

どこにもないグランピングが楽しめるリゾートという新しい発想

グランピング・リゾートと呼ばれる施設は世界各地にある。それは広大な自然の中で、テントを設営するように、設備の充実したキャビン等を建てたもの。溢れる自然を、快適な都会的空間で楽しみたい、という発想から生まれているものだ。実は日本にはそんな施設は皆無と言ってもいい。溢れる自然はそのままに、テントなどで一時的に楽しむもの、という固定観念が日本人には強いからかもしれない。

そんな固定観念を打ち破り、世界標準のグランピング・リゾートを創る。全国で独自のスタイルのリゾート施設を展開する「星野リゾート」の星野佳路代表が思い立ったのは7年前のことだっだ。星野代表のグランピングへの想いは、次項の「グランプ・インタビュー」を読んでもらうとして、「星のや富士」が目指したのは、まさに日本初の本格グランピング・リゾートだったのである。それから「星野リゾート」では、プロジェクトチームを結成、日本の自然と環境にマッチしたグランピング・リゾートの企画に没頭。世界中のグランピング・リゾートをスタッフが訪ねて企画を練り上げた。そして、月日、日本初と断言できる。グランピング・リゾート「星のや富士」が開業される。

その概要はこうだ。
河口湖に面した丘陵地、生い茂る赤松はできる限りそのままにしながら、室のキャビン棟が建てられた。全室が河口湖を望み、天気が良い日には富士山の全景が目の前に広がる

キャビン棟の丘を登るとダイニング棟がある。眼下に木々が生い茂る森を見下ろすダイニングの中央にはセンターグリルがあって、シェフがここで料理を仕上げる趣向。屋内のダイニングでも、BBQなどのアウトドアで楽しむ料理の感覚が味わえるように工夫されている。

そこから、さらに丘を登ると、そこには「クラウドテラス」と呼ばれる「星のや富士」にしかないグランピングゾーンが現れる。赤松の森に雲が浮かぶように積層されたウッドデッキ。テラスが丘陵地の斜面に沿って何層にも折り重なるように設置されている。それぞれに、カラダが宙に浮いたような錯覚を覚える「空中ベンチ」があり、ダッヂオーブンディナーや燻製作りも楽しめる「クラウドキッチン」、人々が周りを囲んでお酒などを飲みながら炎を見て過ごせる「焚き火ラウンジ」、さらにお気に入りの本を読みながら過ごせる「ライブラリーカフェ」がある。

星のや富士部屋

40室のキャビン(客室)は、2名~3名仕様。ベッド、ソファ、バス、トイレがシンプルにレイアウトされている。大きな窓越しに富士山が目の前に飛び込んでくる圧倒的なロケションだ。
ソファも設えられたテラス席には、特別の仕掛けがある。手すり横に「エタノールストーブ」が設置されていて、夜の帳が下りればそこに炎を灯すことができる。いわば小さな焚き火の趣きを堪能できるのだ。また、キャビンには2室だけ、薪ストーブが設置された部屋もある。

実は「星のや富士」では、チェックインした際に「七つ道具」を渡される。デイパックにダウンブランケット、敷地内マップ、双眼鏡、ヘッドライト、エアーマット&ピロー、コンパクトチェアが入ったもの。これらを活用して、ゲストにはそれぞれのグランピングを楽しんでもらおうというものだ。「星のや富士」にこう楽しまなければならない、というマニュアルはない。「七つ道具」を駆使して、自分の足で森を歩いて、クラウドテラスでお気に入りの場所を訪ねる。四季に移り変わる自然という絵画を眺めながら、それぞれの居場所、心地いい時間をみつければいい。それこそが、まさにグランピングの醍醐味なのである

実際に「星のや富士」で1泊2日を過ごしてみた。

チェックインは麓にある「レセプション」で。そこで前述した「七つ道具」も受け取る。クルマで訪れた場合はレセプションのパーキングに駐車。ここからは宿泊するキャビンまで、丘陵地斜面の道路をジープで案内される。そんな体験もグランピング・リゾートならではだ。ジープを降りたらキャビンへ。とドアを開けると、晴れた日には、河口湖越しに富士山の美しい姿が目に飛び込んでくる。それはもう圧倒的な迫力で、しばし言葉を失うほど。思わずテラスに出て、誰もがずっと眺め込んでしまうだろう。

そして落ち着いたところで、散策にでかけたい。目的地は「クラウドテラス」。七つ道具が入ったデイパックを担いで出かける。クラウドテラスまでは散策路を登らねばならないが、赤松の森林を歩くのは気持ちいい。明らかに都会とは空気が違うのを実感する。

クラウドテラスでは、テラスからせり出してお尻の下が何もない「空中ベンチ」にまず座ってみる。遊び心のある施設は本当に楽しい。それから、座り心地の違うチェアをハシゴして座ってみる。森の景色はチェアごとでさまざまだ。クラウドテラスから森に入ると、木々にハンモックが吊るしてある。木漏れ日が気持ちいいハンモックで過ごす時間は、ここでは欠かせないだろう。そして、夕暮れ時になれば、七つ道具のダウンブランケットが役に立つ。

もっと森の中で遊びたいという人には、さまざまなオプションも用意されている。森の中で鹿のジャーキやナッツを、お好みの香りのチップを選んで燻す「山麓の燻製づくり」、石窯で手作りピザを焼く「森の石窯ピザづくり」などだ。

ディナーの時間は、「クラウドキッチン」に移動して、ダッヂオーブンディナーをいただく。森の中のテラスでダッヂオーブンを火にかける。たっぷりの野菜とラム肉をグツグツと煮込んだら出来上がり。ランタンの灯りの下の野趣なディナーは、まさにグランピングの醍醐味だ。料理は「ダイニング棟」で6種類の野菜の前菜、スープ、もしくはほうとうのパスタ仕立て、ステーキ、デザートがついたグリルダイニングコースを味わうこともできる。

食事が終わってもお楽しみは終わらない。「クラウドテラス」の「焚き火ラウンジ」で炎を囲んでお酒を飲む、焚き火はキャンプには欠かせない楽しみ。それをここでは、見事に再現している。

それだけも十分満足なのだが、ここではゲストを飽きさせないようにさらなる演出を用意。焚き火が揺らめく傍らでは森に設えられたスクリンで「森のシアター」を上映中だ。

夜の森を堪能してキャビンに戻っても、まだ寝るわけにはいかない。テラスに出れば、そこでは「エタノルストーブ」で小さな焚き火を灯すことができる。自分だけの炎を見つめながらもう一杯だけウィスキーでもをいただこう。

その日の森の出来事を思い出しながら過ごし、そして眠気が訪れたら柔らかいベッドに包まれる幸せ。つい今まで森の中に居たのが信じられなくなる。この幸せこそ、グランピングそのものなのだ。

星のや富士カヌー

朝は早起きして、アクティビティを体験。7時に河口湖湖畔に移動し、ガイドのレクチャーを受けたあと、「インディアンカヌー」で湖上へ早朝の静かな湖から眺める富士山もまた素晴らしい。そんなアクティビティは他にも「山麓乗馬」「樹海ネイチャーツアー」なども用意されているので、事前に予約しておきたい。

キャビンに戻ると、ルームサービスの「モーニングBOX」が届けられている。朝陽を浴びながら、テラスで、焼き立てのパンと卵料理などをいただく。これもまた他では味わえない格別の時間だ。

コーヒー好きなら、朝食の後にクラウドテラスに出かけて、もう1杯いかがだろうか?毎朝挽き立て、淹れたてのコーヒーが7時半から時まで用意される。題して「森の珈琲店」。小鳥のさえずりや森の木漏れ日を感じながら味わいたい。
こうして1泊2日が過ぎたが、これでは物足りない。ここは2泊、3泊してこそ、その魅力がじわりと湧き出してくると実感した。

星のや富士(HOSHINOYAFuji)
山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
050-3786-0066

料金/1泊1室¥45,000~(税込み)。
ダッヂオブンディナ1名¥15,000(4組8名限定)。ダイニング夕食1名¥7,000。ルムサビス・モニングBOX1名¥2,800。
「湖上の早朝カヌ」1名¥3,500(すべて税込み)

オープン後の星のや富士の様子をご紹介

junnaさん(@_junna_)が投稿した写真

makotoさん(@makotofalcon)が投稿した写真

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